2012年9月11日火曜日

このお店は閉店しましたが・・・

高松市室新町に2003年4月20日にオープンした「うどん香力」さん
いまはもうありませんがとっても居心地の良いうどん屋さんでした。
いまにして思えばちょっと早すぎた「さぬきうどん2.0」だったのではないでしょうか。
「CAFE YORK」と隣同士で同時オープンでした。
まさに「さぬきうどん2.0」テイスト。
すごい花輪です。
こんなに沢山の花輪が寄せられると言うのは経営者の人柄を表していると思います。
おしゃれですねぇ。
贅沢な雰囲気が漂っています。
ちゃんと遊び心もあります。
清潔感あふれるオシャレなセルフです。
うどんもとっても完成度が高い。
どんぶりは砥部焼だったんですね。
かなり力が入っている様子がうかがえます。
入口から店内の様子。

中庭もかなりお金がかかっています。
ガーデンスペースも充実しています。
のどかな栗林山を庭から眺めながら
おいしいうどんを食べられます。
とっても静かで理想的なのですが・・
何故このお店が閉店したのでしょうか。
勉強になる部分は沢山ありそうです。



最近になってオシャレでフルサービスのさぬきうどん屋さんがうどん県内にも出現しはじめました。
実は最近に限らずさぬきうどん業界ではいつもカフェとのセット、その他業種形態とのコラボは行われてきたように思います。
第五次讃岐うどんブームと言われていますが今のさぬきうどんブームはうどん県内では起こっていません。丸亀製麺さんやはなまるうどんさんを代表とする全国規模の大企業が全国的に起こしているのが第五次さぬきうどんブームだそうです。
うどん県内ではむしろ観光客も減少しさぬきうどん店もすこし数が減ってきています。
うどん屋を目指す皆さんも難しい時代に入ったと言えると思います。
国道沿いで大きな店を構え大量集客を狙う讃岐うどん屋さんは車に例えるとF1レースと
言われています。たった数十円の利益を出す為に小さな無駄を省き
少しでも利益を出す為にあらゆる努力をしているそうです。
うどん県にも丸亀製麺をはじめとする全国規模の大型さぬきうどん店がこれからもぞくぞくと出店してくるでしょう。
地元のうどん企業も県外大手に正面からぶつかるべく心構えをしている事と思います。
うどん県民が地元企業に優先的に足を運ぶという考えは経営者側の穿った考えだと思います。
この「うどん香力」さんのように新しい風を目指す事は決して間違いではないと思います。
この「うどん香力」さんはすこし出店が早かったのではないでしょうか
あと、場所に関してもちょっと田舎過ぎました。
もっとレインボー通りから外れた住宅街に出店すべきだったかもしれません。
コンセプトはとても素晴らしいと思います。
オシャレで風流で落ち着いた雰囲気。
これはこれからのさぬきうどん屋には必要なお店だったと思います。
個人的にはF1に例えられるようなビジネス第一主義的なさぬきうどん屋さんはあまり好きではありません。うどん屋は金儲けが目的なのですがその前に讃岐の郷土料理です。
香川県民が落ち着いていつでも安心して利用できるお店を目指す事は間違いではないと思っています。
自分もこのようなお店が出来るように心と技を磨きたいと思います。

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